本当は、お昼ご飯だってそんなに食べたくない。


本当は、私の目は今だってフワリくんを捜しているから。


見つけたら泣いちゃいそうだけど……わかってても、捜してる。


だから早く早くって、今日も思う。


早く早く、……あの人を忘れさせてくださいって。


一刻も早く……って。



「あず、ちょっといい?」

「、…」



突然……春田先輩が、私たちのテーブルの横に立った。


あずりん先輩と春田先輩の組み合わせに、なぜか私の心臓がバクバクする。



「あれ、瞬くんじゃん。どうした?」



私のバクバクに対して……あずりん先輩は、普通。



「昨日連絡したんだけど」


「「「………。」」」


「ん?」



早速の音信不通の犠牲者に、顔を見合わせ笑ってしまった。