もし……フワリくんが来てくれなかったら……
私は今も1人で、暗闇の中でずっと泣いてた。
先生が来るまでずっと、この時間も1人だったんだって思うと……
「……オオハラ、センパイ、ガ……来て、……くれて、……」
今も1人だったことを、想像したら……
すごい恐怖……
「……ヨカッタ……デス、」
「…、」
繋いでいる右手が、ぎゅーっと握られた気がする。
ドキドキするのは……怖いからじゃない。
右手がぎゅーっと握られたから。
……の、はずだったのに。
変な音が、する。
「、、、……」
パキンパキンって……誰もいないはずの廊下から、音がする。
先生が来る足音なんかじゃない。
パキンパキンって……枝を折るような……音。
なに……
なになになになになに、…
「なんか、聞こえんな。」
なに……なんの音、……
怖くて……フワリくんが傍にいてもやっぱり怖くて……
繋がれていない左手が、無意識にフワリくんの腕を掴んだ。
「、……オト、……コワ、、」
「……。」
怖すぎて、体は自然にフワリくんに寄っていく。
怖すぎて、ぎゅっとしがみついて……目を瞑った。


