リュックを背負うには、フワリくんの手を離さなきゃいけない。
でも……離したくない。
今だけは……無理。
だから。
背負わないで、左手で、腕に掛けた。
「……やっぱ、」
「…、」
「ここで、待つ、?」
「え…?」
「動くと危ない、し、」
「……」
「ななちゃん……階段転げ落ちそうな気、してきた、」
「、…」
「多分、先生たち見回りしてるから、待ってたらその内、来ると思う。」
ほんとに……来るの、かな。
でもそうだよね、生徒より先生が早く帰るなんてないはず。
全部の階、見回りするはずだよね。
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