「、道、合ってる、?」
「ハイ、……あって、マス、……」
「、よかった、」
だって夢なら、きっと自転車で向かうところは家じゃない。
もっと非現実的な、おかしなところに向かうはず。
家、なんて……夢なわけない。
ずっとずっと続けばいいと……願ってしまうような時間。
このままずっと続いたら、それはやっぱりフワリくんにとっては迷惑かな。
ただ傍にいたいから……一緒にいたいから、そう願う私は、子供。
それでも願わずにはいられない。
好きだから。
大好きだから。
願わずには……いられない。
目を……もう1度ぎゅっと瞑ったのは、どうしてか泣きそうだったから。
好きすぎて。
緊張しすぎて。
この時間が……苦しくて、嬉しくて……
どうしてか、薄らと涙が滲む。
滲んだ涙を拭いたいけど、腰に回す腕を離すタイミングもわからないから、なにも出来ない。
だから一生懸命、これ以上滲まないように、堪えた。


