「あの子、ななの知り合い?」

「谷ぽんの友達の、……フワリくんのこと、好きって言ってた、」

「えっ、!あの子!?」



ヨッコが大きな声を出したから、愛原さんたちがこっちを向いて、


当然、輪の中にいるフワリくんも、……



「……」


「、…」



久しぶりに合った目は……なにも、特別なんかじゃない。


ただヨッコの声が聞こえて、こっちを見たら、目が合った、だけ。




「あれ、2人もガクバケ係?」

「、ハイ…」

「そうなんだ、また一緒だね葉子ちゃん」

「…は、はい」



席は2人1組で座る感じで、だけどもうバラバラにしか空いてない。


空いてるのは、菊地先輩の隣と、山本先輩の隣。


2人が隣同士で座ってくれれば、私もヨッコと一緒に座れるのに……移動してくれる気配は、ない。


全然知らいない人の横も空いてるけど……それはちょっと気まずい、し。


雄介先輩の隣は、知らない3年生が座ってる。


フワリくんの横には……当然のように、愛原さん。


なんで……隣、なの。


彼女……だから?


もしかして、フワリくんの彼女って、……愛原さん?