「じゃあ次、学校全体お化け屋敷係やりたい人、」
「はい!」
「、!?」
ヨッコが……後ろから私の手を掴んで……
巻き添えにして、挙げた……。
「えーと、じゃあ4人で決定ね」
学級委員長のツモリンの声に、書記が黒板に名前を書いていく。
4人……?
私と、ヨッコと……
あ。
手を挙げているのは、きくりんと……きくりんのお友達、元旗係の桑野アキラだ。
「やったね、これでまた一緒に作業できるね」
「……ウ、ン、」
どんな作業が待っているのか、全然わからない、けど。
同じ係になれて……やっぱり嬉しい。
「ありがとう、ヨッコ、」
「うん!」
学祭の準備期間は、来週から。
またフワリくんと一緒に放課後を過ごせる。
耳に入る嫌なことは、……うまく聞き流せるように、今から覚悟しておこう。
大丈夫。
悲しいことへの免疫は、思った以上についているはず。
だからきっと、大丈夫。