「うーい、ホームルーム始めるぞー」
5時間目はホームルーム。
1時間丸々使って、眠くなるような話をしたり、決めごとをしたり、そんな時間。
今日は一体なにをするのか、あんまり興味はないからボーっと裏庭を見ていた。
「つーわけでだなぁ、来月の体育際、さっきの昼休み委員長がくじ引きしてきた結果、このクラスは3年2組とチームになったから。で、とりあえず、」
「「「「3年2組!?!?」」」」
女子たちの声が重なった。
キレイに、全員一致。
「なんだお前ら、3-2になんかあんのか?」
「はっ、…あー、いや、別に。」
「あ?」
「別に。」
「別に。」
「別に別にってお前ら、このクラスはエリカ様ばっかかよ」
なにが起きているのか分からない。
だってくじ引きが今日だなんて思わなかったし、ツモリンなにも言ってなかったし。
だって、3年2組って……


