「あ、の?」

「あ、高橋、すぐるの隣に立って」

「ぇ、」

「ほれ早く」

「わっ、…!?」



無理矢理腕を引っ張られ、フワリくんのほうに突き飛ばされた……から。



「ぅお、、あぶ、ね。」

「、…!!」



突進した私を受け止めるように、フワリくんの両手が支えてくれた。



「、、、…」



近っ、!



「お、前……ななちゃん、女の子、!」

「失敬、ちから加減ミスった。はい、並んで並んでー!」

「、…」



支えてくれた両手に、ドキドキは絶賛爆発中。


だってフワリくん、軽々と受け止めてくれて、……やっぱり男子なんだもん。



「はい、すぐるはこの旗持って、見えるように伸ばして!」

「だ、から、!」

「早くしないと目立っちゃうよー?」

「……。」

「え?え?」



なに……?



「あー、高橋ね、ハッピ、ヨレてるからビシッと伸ばして。文字見えるように!」



文字、って……。


まさか、男女交際禁止の文字!?



「うっわ、お前らそのハッピで写真撮んの!?俺にも撮らして!」

「えー!私も記念に撮る!」

「俺も撮ろう。こんな笑えるツーショット他にねーし」

「、…」

「……。」



これは一体……。