「閉会式、始まった。」
「、…」
グラウンドから、閉会式を告げるマイクの音が響いてくる。
結果を伝える、実行委員長の声。
沸いているのはきっと、優勝の直人先輩のチーム。
「すげ、……直人んとこ、……うるせ、」
「、……」
きっと私だけじゃない。
この学校内で、こんな風に恋をしているのは。
だって見えたから。
こんな日の学校の屋上に、仲良く立つ、2人の生徒の姿。
小さくてどこの誰かなんて見えないけど、きっと色んなところで、恋は始まったり終わったり、してるんだ。
恋に焦がれているのは、きっと、私だけじゃない。
なにか1つでも、明日からも繋がれるものを探してみるけど、見つからない。
きっと私が勇気を出さなきゃ、なにも、もう本当に……なにも、なくなる。
だけど。
勇気なんて、簡単に出てこない。
出せるなら、そんなのとっくに出てるはずだから。
探して、見つけて、頑張って、振り絞って。
勇気が出るころには、きっと全部、……もう遅い。
私は結局、ダメダメだ……


