ふんわり王子と甘い恋♡




「最後の、……体育祭……、」

「……」

「もう、終わり、……か。」



グラウンドからの歓声が止んだから、部活対抗リレーがきっと終わった。


フワリくんにとって、高校生活最後の体育祭。


あとは閉会式をして、本当に終了。



全部、本当に、ゼロになる……




「ななちゃんは、来年も、再来年も、頑張って、」

「…、」

「バーベキュー、まだ、チャンスあっから、」

「、…ハイ、、」



フワリくんがいない体育祭を、私は頑張れるのかな。


バーベキューなんて、フワリくんがいないなら魅力だってなくなるのに。


頑張ることへの活力は、どこにもなくなる。


私は来年、なにをどう頑張ればいいんだろう。


来年の今頃は、もうここに、フワリくんはいない。


私だけがこの場所で、同じように準備をして、同じようにTシャツを着て、同じように体育祭をする。


そのとき私はどうしてる?


今日のことを懐かしく思う?


もう他に、違う恋を見つけてる?


今日の日なんて、もう笑えて話せてる?


私の望みは……そんなんじゃない。


他の恋なんてしなくていい。


笑い話になんてならなくていい。


辛くても、泣いても、この人をやっぱり好きでいたい。


体育祭が終わっても。


卒業しても。


大原先輩と、


繋がっていたい……