「あ、の、」
聞きたいことがありすぎて、どれから聞けばいいのかわからない。
春田先輩のことなのか。
あずりん先輩のことなのか。
それとも、……どうしてずっと、手を繋いでいるの?ってことなのか。
どれを先に聞くべき、なんだろう……
「あの、」
「いや、ななちゃん、悪くねぇし。」
「……。」
天然……なんだろうか。
未だにそれを言い続けるこの人は、真剣に私は悪くないと主張している。
そんなフワリくんが足を止めたのは、体育館と外が繋がる開きっぱなしのドアの前だった。
「楽しかった?体育祭、」
夕焼けに、フワリくんの横顔が重なっている。
「、…ハイ」
「そっか、」
笑ってくれるその顔に、やっぱり好きが溢れ出す……


