「お役にたてて、よかった、です、」
「うん、よか……」
『えー、ただ今の競技を審議しましたところ、お題が【マイクを使って全校生徒へ一言】でしたが、選手の発言が、全校生徒へではなく特定の生徒に向けての発言とみなされ、失格判定となりました』
「…ぇ、」
「……。」
失、格……?
あれ、じゃあ、バーベキュー……
『よって、2位のチームが繰り上げで1位になります!』
「まじ!?俺ら1位!?てことはバーベキュー!?まじ!?」
直人先輩が、ハイテンションで喜んでいる。
わぁぁぁ!っと沸きだった1つのテントから、直人先輩目がけてチームメイトが一気に駆けてくる。
打って変わって私たちのチームは……静か。
「あず、さ……こっち、見て、る。」
「…、」
フワリくんの頭の中は、いつもあずりん先輩が最優先。
お題を答えるときも、バーベキューが出来なくなった今も。
フワリくんが真っ先に思い浮かべるのは、どうしたってあずりん先輩のこと……
「、私も、あずりん先輩に、一緒に、怒られます、…」
「…、」
フワリくんの中には、あずりん先輩しかいない。
バーベキューができないことよりも、その事実のほうが私はよっぽど悲しい……


