『おーっと、両チーム問題を見て固まっていますね。電卓が置いてあるはずなんですが、どうしたんでしょう?そうこうしている間に、後ろから他のチームが追い上げてきました!』
放送部のアナウンスに、沸き出す生徒たち。
問題、早く解かなきゃ……
「あ、私、電卓、します、」
「じゃ、言ってく、」
「はい、」
「えと、5+13+69+32、」
全校生徒が見守る中、手は、どうしたっていつもみたいには動かない。
やばい、計算、合ってないかも……
「答え……191…?」
自信が、……なさすぎる。
これでダメだったら、私のせいでバーベキューが……
みんなの夢、が……
「191…!」
横に立っている審査員に、フワリくんが伝えると……
「正解!」
よかった、正解!ってホッとする暇もなく、また手は引かれ……
「行くよ、ななちゃん、!」
「はい、…!」
ぎゅっと手を繋ぎ合って、最後の大爆走。
マットの上の1位の旗を目がけて、とにかく走る。
あずりん先輩たちのいるテントから、すごい歓声が聞こえるけど、頭の中はそれどころじゃない。
迷惑をかけないために……優勝するために……!
「待て待て待てぇぇぇ!!!」
後ろから、直人先輩チームが追いかけてきて……超怖い!
しかも、そんな中聞こえた、実況の声が……。
『2年生のギャルチームが勝つのか!?それとも男女交際禁止チームが勝つのかー!?』
――!!?
そうだ、2人してハッピ……
忘れてたけど、絶対目立ってる……!!


