「来て。」
「え?」
「お題、ななちゃん、だから。」
「……」
わた、し?
「いやちげーし。【面白い子】って書いてるし」
フワリくんの封筒を奪ったあずりん先輩が、それを見て大爆笑。
「バーベキュー。」
「、…」
「やりたいん、でしょ?」
「ぁ、…」
こんな時でも、声が上手く出ない……
「早く早く!急がないと1位になれないよ~!」
「は、はい!」
スー先輩がすごく焦って言ったから、押されるように立ち上がった。
テントを出てフワリくんのところに行くと、すぐに手が握られて……
「走る、よ、」
「はい、!」
私なんかよりよっぽど足の速いフワリくんに、必死に着いて行く。
手の温かさとか、フワリくんが好きだとか、声が出ないとか、そんなの考える暇もないくらい、とにかく必死に走る。
わーー!って聞こえる歓声の中、1番乗りでもう1つの封筒の元へ到着。
手を離したフワリくんが、封筒を開いて中を確認する……と、固まった。


