「なに?なんの話?」

「萌え系の話みたいですよ」

「は?」



ヨッコと菊池先輩のそんな会話の横で、私は食べられたくなくて……


立ち上がって、後ろのほうに逃げ込んだけど。


そうだ、後ろにはフワリくんがいるって思い出して……


逃げ込んだものの、座る場所が……決まらない。




「…避難?」

「、ハイ、、」



フワリくんはいつの間にか、さっきと同じように、前のイスに足を置いて座ってる。


どうしよう……1人で座るのは寂しい。


だからといって、フワリくんの隣に座るのは……



「ん。」

「、…」



フワリくんが、隣のイスに置いていたハッピを持ち上げて、膝の上に適当に置いた。


隣に座っても、いいって、意味、……?



「ん?座んねぇ、の?」

「、いいん、です、か?」

「うん、いいよ。」



当たり前みたいに座らせてくれることが、嬉しい……


泣きそうだったのに、また、隣に座る私。


悲しい気持ちと嬉しい気持ちが同時に来て、もう、よくわからない……