「あ、フワリくん食べ終わった、友達たちと席立った!」
「男子食べんの早っ」
食器の返却口は端にあるから、もう私の横は通らない。
フワリくんが、4階に帰っちゃう……
私たちもご飯を食べ終え、学食を出る。
学食を出てすぐの渡り廊下を抜けると購買があって、お昼時は当然賑やか。
だけどお昼休みももうすぐ終わるから、人の数はだいぶ落ち着いている。
「……」
なぜ……。
フワリくんが、購買の横にある柱にしゃがみ込んで、コーヒー牛乳を飲んでいる。
どれだけ好きなの、それ。
いや、ていうか!
待って待って、前通らなきゃ教室戻れない。
そんな心の準備出来てない!
あぁでも、気づいてないヨッコたちはどんどん進んでく。
あぁ……