「私たち、このままフットサルに行きますね」
「あ、そっかー。私これから綱引きだから、応援行けないやー」
「綱引き、頑張ってください」
「うん、フットサルもねー」
顔を洗って、スー先輩と別れた。
ヨッコと一緒に体育館へ行って、そのままフットサルの試合に参加。
対戦相手は山本先輩の彼女がいるチームで、すごい気迫に怯えた私たちは1回戦で敢え無く敗北。
なんの活躍も、なんの盛り上がりもないまま、肩を落として体育館を出た。
「負けちゃったねー」
「だって相手の2年生、すっごい怖かった……」
「髪の毛引っ張ってきたもんね」
とぼとぼと、肩を落としてグラウンドに向かう途中。
「ななっ!」
呼ばれた声に振り向いたら、ミネがハッピ姿で走ってきた。
「おー、ミネ、フットサル負けちゃったよー」
「そんなことより!」
「、…」
嫌な予感って、どこから感じるんだろう。
体中を纏う嫌な予感に、重い息が出る……
「さっきね、フワリくんとあずりん先輩が、裏のひと気のないところから出て来た、んだけど……」
「、…」
「あの2人、なに?……なんか雰囲気が、……てかあんなところに2人で、って……」
「、、…」
ミネは、別に悪気があるわけじゃない。
友達だから、隠さずに報告してくれてるだけ。
「告白、してたんじゃ、ないかな……」
「え、」
「ひと気のないところで2人って、……それしかない、よね」
「、…」
もう帰りたい。
どんな顔してフワリくんに会えばいいのか、どんな顔してあずりん先輩と話せばいいのか、全然、わかんない……
わかんないし……もう、今は、会いたくない……
会うのが、……怖い。


