将来のこととか結婚とか、あまりにも遠い話のような気がしてたけど。
遠い未来に誰かと繋がる赤い糸が、もしもフワリくんと繋がっていたら。
私も将来、スー先輩のお姉ちゃんと同じことを、思うのかな……
ない物ねだりを、するのかな……
「、ごめん、なさい、……さっき、生意気なこと、言って、、、」
「え、生意気~?いつだろ?」
「、…」
スー先輩がとぼけるように笑ってくれるから、また涙が溢れてくる。
フワリくんのことを想って、見えるはずもない未来を想像して、涙が溢れる……
「泣かないで?それだけ本気で好きなら、絶対、おままごとなんかじゃないから」
「でも、勉強、」
「違う、泣いちゃうくらいの好きは、勉強なんかじゃない」
「でも、」
「勉強や練習なんかしなくても、ぶっつけ本番ってこともある!」
「、…うん、ななのは本番だ!私のも本番!」
「、…ッ、、…」
最後には、別れたばかりのスー先輩も、色んなことが込み上げてきたのか泣いていた。
つられてか、片想い中のヨッコまで泣いて、女子3人で手を取り合った。
体育祭なのに。
楽しい時間のはずなのに。
でも。
一緒に泣いてくれる人がいるって、こんなに心強いんだって、初めて知った。
「こんな顔じゃあれだし、洗いに行こっか、」
「、はい」
試練ばかりの恋だけど、友達にも先輩にも恵まれている高校生活。
いつかうんと大人になった時、フワリくんに恋をしていたこと以外にも、たくさんの思い出が私にはある。
みんなと、……先輩たちと、……泣いて笑って手を取り合って。
キラキラしてる高校生活が、ちゃんとある……


