「あのね高橋ちゃん。私もまだ大人じゃないからわからないけど、私のお姉ちゃん、少し後悔してるんだ」
「え…?」
「お姉ちゃんの彼氏ね、高校の頃から付き合ってる人で、今度結婚するの」
「え、すごい!そんなに長く!?」
「あはは、伊集院ちゃん急に食いつく~!」
「でも、後悔って?」
「んー、なんて言うのあかなぁ、私から見たらすっごく大人の恋愛に見えて、自分の恋が子供のおままごとに見えちゃったんだけど……でもあの2人だって高校で出会ってるわけだから、私らと同じところが始まりだったと思うの」
「……確かに」
「すごく仲良いし幸せそうだけど、ずーっと一緒にいるから、きっとお姉ちゃんの知らない世界もたくさんあるんだよね。多分私には、自分の知らない世界を見てほしいんじゃないかな。私は2人みたいな大人の恋に憧れるけど、お姉ちゃんから見たら、これからいっぱい色んな出会いが待ってる子供の私に憧れてるっていうか……要するに、お互いない物ねだり?」
「なるほど……」
「ずーっと一途な2人がいいのか、たくさんの人に出会って運命の相手を見つけるのがいいのか、どっちが正解もないと思うんだけどね。お姉ちゃんみたいに結婚までいくこともあるし、そこに少しの後悔がくっついてくることもある。正解なんて、人それぞれなんだよね」
「、…」
「でもそう考えると、うちらももう将来の結婚相手に出会ってる可能性だってあるんだよ~」
「ほんとだ!」


