「なな、大丈夫……?」
「、…」
「なな……?」
「、…ちょ、っと……無理、かも」
「うん……」
「……なんだろ、……辛い、」
「ん、…」
ヨッコと2人、テントの中で俯いたまま。
滲む汗は、いつの間にか感じなくて。
青い空も、俯いてるからなにも見えない。
みんなの笑い声と、騒がしい話し声の中、どうしたって視線を上げられない。
顔を上げて見える世界に、ついていけるだけの気力は、ない……
「どうしたの~、2人共」
真正面から聞こえた、癒しの声。
スー先輩の声は、いつも抑揚があって、温かい……
「ちょっと、嫌なことが、…」
私の代わりに、ヨッコがたどたどしく答えてくれる。
「嫌なこと?もしかして恋バナ系?」
「、…」
笑えていないヨッコの、無理に笑った声が少し聞こえた。
「そっか、みんな色々あるんだね」
みんな。
みんな?
もしかして、フワリくんとあずりん先輩のこと?
スー先輩は、フワリくんが今あずりん先輩を呼びだした理由を知ってる?
フワリくんの気持ちに、気づいてる……?


