ふんわり王子と甘い恋♡




それからお昼を挟んで、午後からの競技が始まる。


ご飯を食べ終えてテントに戻ったら、何人かがすでに座っていた。



「あ、おかえりー」

「ただいまです」



さっきと同じ場所に座るあずりん先輩たちの後ろに、さっきと同じようにヨッコと座った。



「今んとこね、うちらのチーム1位みたいよ」

「え、ほんとですか?」

「うん、この調子でいけばバーベキューだね」

「逃げ切れるかな~」

「直人のチームがなぁ、2位って怖いんだよ」

「あー……確かに、去年も大活躍だったもんね」



午後になって、青い空が一層青くなっていた。


テントの中は涼しいけど、じんわり汗が滲んでくる。


気温、何度あるんだろう……




「あずさ。」



「、…」



サーーっと、汗が引くようだった。


いよいよそのときが来た、のか。


頭の中に、心臓の音が響いて……


また、息が詰まりそう。



テントの外から聞こえた声に、私の前に座るあずりん先輩が振り向く。



「なに」

「ちょっと、来て。」

「何よ」

「いーから。」

「はー?だからなに、」

「はなし、あんだよ。」



「、…」



いつもより強引なフワリくんの言葉。


隣のヨッコが、私と同じように固まっている。



「んもー、なによー」



ぶつぶつ文句を言いながら、あずりん先輩は後ろにいるフワリくんの元へ歩き出した。


2人の背中が並んで歩く姿は、見たくない。


今はなにも……俯く先の手の平しか、見ることができない。



好きを伝えられたら、あずりん先輩はなにを答えるの……?