「あいつほんとに教師なのか?」
「あはは、もりりーん!」
引っ張り役の生徒たちも、100均で売ってる変なお面や被り物をつけていて、相当バカなチームに見える。
「…すげ、もりりん。」
「、…」
みんなが大爆笑の中、声と共に、隣の席にフワリくんが座った……
スタートの合図と同時に走りだす、被り物をした生徒たち。
タイヤに乗るもりりんの金髪が、風になびいて揺れている。
「まじバカなチームと思われるー」
「いや~、でも速い!」
隣が急にドキドキして、もりりんの金髪を目で追うのがやっと。
さっきの騎馬戦、かっこよかったですって、1位おめでとうございますって、言いたいのに。
早く、ヨッコが菊地先輩に言ったみたいに、言わなきゃ……
言わなきゃ、って思っていたら、膝の上に、ひんやりとしたものが乗っかった。
冷たくてびっくりして、すぐに視線を落としたら……
膝の上に、ポカリスエット。
「あげる。」
「、ぇ…」
「具合、治った、?」
「あ、…」
具合が悪いと思って、ポカリスエットを買ってきて、くれ、た?
「、…」
「ん?」
「ありがとう、ござい、マス…」
「うん、」
どうしよう、
どうしよう、……
私、本当に、……フワリくんが好き。
大好き。
どうしよう……


