通り過ぎていった彼の手には、コーヒー牛乳。
ドクドクうるさい心臓が、息を苦しくさせる……
「「「…っふ~~……」」」
フワリくんの背中が遠くなったあと、緊張の糸が解けるようにみんなで肩の力を抜いた。
「つーか私らまで緊張してどーすんの!」
「やばいねこれ、どこ見ていいかわかんなかった」
フワリくんの後ろ姿が見える。
今なら見放題の、その背中!
瞬きすらももったいなくて、一瞬も逸らしたくなくて。
そのまま目で追い続けると、食堂のおばちゃんにラーメンを注文しているのが見えた。
あ、え?
なぜかフワリくんとおばちゃんはハイタッチ。
なに、なにがどうしたら食堂のおばちゃんとハイタッチになるの!?
羨ましい!
おばちゃん、ズルイ!
あぁラーメン、受け取った。
好きなのかな……
なにラーメンなんだろう。
あ、お箸とレンゲ取った。
振りかけてるのはコショウかな。
フワリくん、どこに座るんだろう……
「え、…」
え?
え?
「ど、どうしよ……」
「ん?」
「も、ももも、戻ってくる…」
「えっ」


