やっぱり、こんな風に恋は終わっていくのかな。
終わらないのかもって思ったほんの少しの希望さえ、あっけなく打ち砕かれていく。
倒されて、起き上がって、また倒されて。
繰り返すうちに、もう、起き上がることさえできなくなるのかな。
恋をするって……恋に溺れるって……相当しんどい。
倒されて、そのまま倒れ続けていたほうが、きっと楽。
人生は……楽なほうがいい。
あずりん先輩に言ったら怒られそうな言葉だけど、自分の中にだけ留めるなら怒られることもない。
元々マイナス思考な私だけど……この状況、誰がプラスに考えられるの?
谷ぽんの友達のあの子なら、2年生の春子さんなら、こんな状況でも笑っていられる?
私は……笑っていられるような恋をしたんじゃない。
笑いたくても笑えない。
声を出したくても出ない。
傍にいたら震えちゃう。
名前を呼ばれるだけで泣きそうになる。
そんな恋をした……


