その日のお昼はみんなで学食に行った。
お弁当を広げる子、ラーメンをトレーに乗せてる子、購買でパンを買う子、それぞれが手に持ったのはコーヒー牛乳。
「じゃあ取り合えず、かんぱ~い!」
「「「かんぱーい!」」」
6人で座った学食内で、私はお弁当を広げてた。
混雑する学食で席を取るのは大変だったけど、その間も私の目はフワリくんを探すのに必死。
この人ごみの中、どこかにフワリくんはいるのかな。
それとも教室で食べてるのかな。
見渡す限りはいなかったから、やっぱり教室、かな……
そうだよね、さっき3年の教室で会えたのに、今また会えるなんて、人生そんなにうまくはいかないよね……
「うわーい、やっとラーメンだ~」
「ヨッコ、ラーメン好きだねぇ」
「好き好きー、味噌ラーメンが1番す、…」
「なに?急に黙ってどし、……あ。」
途切れ途切れで終わった言葉。
「どうしたの?」
前に座るミネとヨッコともゆぴーが、箸を持ったまま固まっている。
3人の視線の先を確かめる為、振り向こうとした、んだけど。
「そ、そのまま!」
「じっとして!」
私に向けられたその声に、心臓がドキリと動く。
も、もしかして……
「…今、通る」
小声で聞こえたヨッコの声の、5秒後ぐらい。
フワリくんが、
真横を通った……


