「サイズ、聞くの、……付き合わせて、しま、って……」
「え、」
「迷惑、かけ、…て」
「、…」
「私の、せいで……おお、はら、先輩、……怒、って、、、」
「……ぇ」
怖くて。
怖くて。
苦しくて。
「す、……スミ、マセン……でし、た」
「え、ちょっと高橋!?」
走って用具室を出た。
あれ以上いたら、絶対泣いちゃってたから。
無理だったから。
耐えられなかったから。
「あ、……ラケット……」
用具室を離れて振り向いたら、あずりん先輩がラケットの入った箱を持って出て来るのが見えた。
「、…」
もう、私の恋は限界だ。
きっともう、フワリくんと話すこともない。
これからは、体育祭が終わるまでの、
ただのチームメイト……


