「あんたも手伝うんだよーー!」
手伝う、の?
フワリくんも……こっちに、来る、の……?
心臓が、一気にバクバク騒ぎ出す。
足が……手が……体が……震える。
「っとに。すっかり忘れてたぜ」
「、…」
フワリくんが来る前に、私は急いで用具室に入った。
鉢合わせないように、持つものを持って早く出てしまおうと思ったから。
物置みたいな匂いがする用具室は、体育館よりも薄暗い。
体育や部活で使う色んな用具が置いてあって、先に来ていた雄介先輩たちがバレーのポールを運んでいった。
「おう、お前らしっかり働けよー!」
「佐伯マジ人使い荒ぇ……」
「もりりんに言え」
フワリくんが来る前に、私もここを出なきゃ。
目の前で避けられるのは……もう耐えられない。
絶対無理……
「、あ、これ……運びマス、」
「うん、よろしく」
カゴに入っているバレーボールをカゴごと押して、用具室を出る。
タイミングは……本当に最悪。
「、…」
「……」
フワリくんが、……用具室を出た、すぐ目の前に現れた。


