「てことで高橋、私とお手伝いしましょうね」

「お手伝い?」


「もー、人使いの荒い君んとこの担任にね、用具室から出すもの色々頼まれちゃって。でもほら私かよわい女じゃん?とてもじゃないけど1人で持てそうもないのよ。だってほら、私ってどう見てもかよわいじゃん?だから人をね、かき集めてる最中でね、見つけちゃったんだよね高橋のこと」


「あずりん先輩、かよわいんですか?」


「そうなのよ。腕相撲してもいっつも男子に勝てないの。いや女子には負けたことないんだけどね?ていうか女子に負けてもいいけど男子にだけは負けたくないの。わかるかなーこの気持ち」

「うーん……?」

「つーわけでほら、今から私と用具室行ってお手伝いね」



そう言ったあと、あずりん先輩は辺りを見渡す。