フワリくんが私を避ける理由を考えた。


どうしてだろう、なんでだろうって、いっぱいいっぱい考えた。


朝倉先輩探しを付き合わせすぎちゃったからなのか、


朝倉先輩のサイズを自分で聞きに行かないで、フワリくんに行ってもらったからなのか。


全部を任せ過ぎて、迷惑をかけたからなのか……



わからなくて、いっぱい泣いた。


嫌われたかもしれないのが怖くて、いっぱい泣いた。


謝ったら、許してもらえるのかな。


それとも、もう二度と口も聞いてもらえないのかな……










「合同練習ってなにやるんだろうねー」

「午後からの体育、だる~」



あっという間にやって来た翌日。


このあとは体育の時間を使って、3年2組との体育祭合同練習が行われる。


フワリくんに会いたくないのに、こんな時に限って合同授業。


神様はとことん意地悪だ。




「あ、高橋みっけー」



体育館に入って来たあずりん先輩が、足を弾ませて私の元に駆けてきた。


その向こうに、フワリくんが1人フラフラ歩いている姿が見える。