「てかさ、もうすぐあれじゃん、体育祭」
「あー、来月だっけ」
「このクラスがさ、3年2組とチームになれば手っ取り早いんだけどねー」
この学校の体育際は少し変わっている。
まず1年2年3年、合わせて全30クラスをくじ引きで2チームずつに分ける。
3年と1年がチームになることもあれば、1年同士になることもある。
15個に分かれたチーム同士が結構本気で戦い合う、伝統ある行事の1つ、らしい。
フワリくんのクラスとチームになれたらって思うけど、30クラスもある中、くじ引きで同じチームになれる確率なんて……
望むだけ無駄、だよね……
「確かもうすぐだよね、くじびき」
「委員長のツモリンが代表して行くって言ってたけど」
「願掛けしとっか、ツモリンに」
「うっわ、プレッシャー」
体育際、もしも同じチームになれたら、準備期間はもっと会えるようになるかな。
係とか、なにかやるのかな。
運動神経、いいのかな?
あんまり機敏に動きそうには見えないけど……どうなんだろう。
「……あぁ~」
「なに、どした」
「……好き」
「私に言うな!」
ヨッコにビシッと突っ込まれてみんなに笑われていると、もゆぴーが新たな情報を口にする。


