フワリくんが優しくしてくれるから、素直に嬉しい。
どう考えても非のないフワリくんが謝ってきたくせに、ななちゃん悪くないしって言ってくれる気遣い。
なんでか悪者にされている朝倉先輩が、もし学食にもいなかったら。
そのときはもっと長く2人でいられるのかなって。
どうしても、そんなことを考えてしまう。
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やって来た学食の中には、結構な人数がいた。
朝倉先輩、いるの、かな。
「あーさくーらー。んー……。」
入口付近に突っ立って、フワリくんが学食内を見渡す。
朝倉先輩を知らない私も、真似して見渡す。
「もー、ほんっと衣装係まじ疲れる!私は手先が不器用なのよ!大体さ、わかるでしょ!?この私がミシンとか掛けられるわけないってわかるでしょ!?ねぇ高橋!」
「は、はい、!」
……まるで、今までずっと会話をしていたかのように。
学食に入って来たあずりん先輩が、突然話を振ってきた……。


