「パネル、……見に来たの?」
「ぁ、……イエ……」
フワリくんが隣をぽんっと叩いたから……もうそこに、座るしかない。
こんなんじゃ、……恋心はどんどん膨らんでいくばかりなのに。
講堂の中では色んなチームがパネルを作っている。
ジャージを着ている人や、家から持ってきたTシャツを着ている人もいる。
私たちのチームが作業しているのは、ここから1番遠い場所。
どんなパネルかも見えないし、誰がいるのかもよく分からない……。
フワリくんは、休憩、してるのかな……
「ん。今日はこれしかないや。飲む?」
「…………」
差し出されたコーヒー牛乳は、フワリくんが今の今まで飲んでいたもの。
私にはそれは……無理、です。
「……大丈夫、です、」
私の声に、ストローは再びフワリくんの口に咥えられた。


