入った瞬間ぶつかった視線は、距離が近すぎて離し辛い。
フワリくんに用があるから、私は入ってすぐの所で立ち止まったまま……
コーヒー牛乳を飲みながら座るフワリくんと、目が合ったまま……最初の一言を探した。
「、……ぁ、の……」
「……」
衣装のサイズを……聞く、だけ……。
それが私の役目。
それが今の私の仕事。
こんなところで見つめたまま突っ立ってたら、フワリくんだって不審に思う……
だけど……私の声は、今出したらきっと震える。
足だって手だって……震えてる。
どうし、よ……
「……座、る?」
「、…」
声を最初にかけてくれるのは……いつも、フワリくんのほう。
だからこの恋は、簡単には手放せなくなる……


