今日の放課後は、1-3の教室で衣装係の手伝いをすることに決まった。
ミサンガは休み時間にも編んでるから、どうにかギリギリ間に合いそう。
きっと今日は、もうフワリくんには会えない。
衣装係を手伝っている限り、会うことはないから。
会いたいけど……会いたくない。
矛盾だらけの乙女心は、今日もとっても複雑だ。
「きゃあ!」
針に糸を通しているとき、真後ろから聞こえた悲鳴に糸通しは見事失敗。
振り返るとイッカちゃんが、机の上に抹茶ミルクをドバッとこぼしていた……。
「うわーん、紙が~」
「大丈夫?」
机に置いていた紙が、抹茶色に染まってる。
この紙って確か、イッカちゃんが衣装を担当してる人のサイズが書いてある紙、だよね?
「う、あっ、あ!」
「!?」
イッカちゃんが突然、目を真ん丸に見開いて私を見た。
な、に……なにごと?
「気づかなかった、うそ、ごめん」
「う、え?え?」
話がまったく見えない……。
一旦落ち着こうと息を吐いたイッカちゃんは、私に顔を寄せ、小さな声で言う。
「……私の担当に、フワリくんの名前がある」
「!?」


