「なに、フラれたの?それともフッた?」
林先生……厳しくて怖いイメージだったけど、実は結構フレンドリーなのかな。
「いや、……あの……」
「大丈夫、先生口カタイから」
「…、」
肉まんを食べているヨッコも、もはや苦笑いで見守るしかないみたい。
「もしかして昨日の中の誰かに泣かされた!?え、まさか大ちゃんに!?」
「う、え!?や、……え!?」
なんで急にフワリくんの名前が出て来たのか、意味が分からない。
昨日は山本先輩のことを疑っていたのに、どうして今日はフワリくん!?
「あれ、違った?」
「え、……や、なんで、……大原、先輩、」
「だって昨日学食出るとき、1番後ろ2人で歩いてたでしょ?」
「……そ、です…ね」
それだけ、で……?
「普段人一倍ボーっとしてフラフラ歩いてんのに、あんな風に誰かを待って一緒に歩いてんの初めて見たから。私本気でびびっちゃって」
「せんせ、言い方」
教え子をまるで変な人みたいに言う先生が可笑しくて、ヨッコも私も笑ってしまった。
「でもね、先生嬉しかったのよ。大ちゃんの新たな一面っていうの?それを知れたから」
「……」
「ほらあの子、ほんと口数少ないでしょ?よく喋る佐伯とか雄介とかの傍にいるから、尚更そう見えるのかもしれないけど」


