購買でパンを買って、ヨッコと一緒に立ち入り禁止の階段に来た。
涙がじんわり滲んできて、パンを食べることも出来ない……
「、ほんと……ごめん、ね」
「いいよ、菊地先輩もどうせ女子たちと食べるんだし。あんま見たくなかったから丁度い――」
「こら、そこ立ち入り禁止よ!」
「「……!」」
階段の下から聞こえた声に、二人揃って肩を揺らす。
も、ここで静かに泣きたかったのに……
「ダメでしょ、こんなところに入ったら」
階段を上って来たのは、林先生だ。
傷心のうえ怒られるとか……今日はどれだけツイてないんだろう。
「あら?あなた昨日の……」
「、…」
どうせ怒られるから場所を移動しようと、立ち上がりかけたら。
なんでか先生が、私たちの横に座った。
え……なんで……。
「なに泣いてんの~?もしかして恋の悩み?」
「……。」
「……。」
いかにも興味深々で、ウキウキした顔。
さっきまで『こら!』とか言ってた教師の声は、一体どこへいったんだろう……。


