次の日のお昼休み、ヨッコと2人で学食に向かった。


お腹は3時間目からグーグー鳴っているけど、でも1番の目的はご飯じゃなくてフワリくん捜し。


昨日はすぐ隣にいたフワリくんも、今日は隣になんているわけないから捜すしかない。


学年が違うって……クラスが違うって……それだけですごく損した気分。


だけど同じ学校、同じ校舎、同じチームになれたことは奇跡みたいなものだから。


悲観ばかりしていたら、罰が当たっちゃうかもしれない。



「――あ」



学食前の廊下、少し先にいるフワリくんの姿を私の目はハッキリ捉えた。


見つけてすぐ立ち止まったのは、緊張から……ではなくて。


フワリくんの隣に、見たことのない女子生徒がいたから。


だれ……。



多分3年生の女子生徒と、学食前で話すフワリくんは楽しそう。


そんな光景は目を背けたくなるのに……

話に盛り上がってか、フワリくんの体を可笑しそうに叩くその光景しか私の目には映らない。


ボディータッチは……見ていられないのに。