「あれがフワリくんで合ってるなら、下の名前はすぐるだった!」



す、すすす、すぐ……る。



「なに、何組!?」

「3年2組!」

「2組!やっぱこの校舎だったんだ!」

「でかしたもゆぴー!」

「きゃー!進展進展ー!」



2組……


す、す、す、……すぐ、る、


3年、2組……


おおはら、す、す、す、すぐる……せん、ぱ、い。



「でね」



だけどもゆぴーの話には、まだ続きがあるみたい。

ニコニコ笑うもゆぴーは、1つのお弁当箱を目線に掲げた。



「お姉ちゃんに今日お弁当忘れさせたから」

「忘れさせたって」

「わざとかいっ」

「てことでなな、あとで3年の教室に届けに行こーね」



え……



「…、ええぇぇぇぇ!?」

「うわ、なにそれ私も行きたい!」

「もゆぴー策士~」



お、おおおお、お弁当を届けるって……


フワリくんの教室に!?