「……んだよ、」
「甘い。そんな簡単に奪われてたまるか」
「……。」
なんなの……これ……。
メラメラと、あずりん先輩の目には炎が燃えているようで……
フワリくんが私の手首をグイッと引っ張ると、あずりん先輩も負けずに腕を引っ張ってくる。
この状況は……一体なに。
「わかった。じゃあこうしよう。すぐるくん1人で図書室行ってきなさい」
「……なんで、だよ。」
「いいじゃない、図書室ぐらい1人で行けるでしょ?それともなーに?高橋がいないと寂しくて図書室も1人で行けないわけ。そんななまっちょろい男に高橋を渡すわけにはいかないね」
「おま、いーかげんに、」
「大丈夫、あんたが本返して戻ってくるまで高橋はちゃんとここで待ってるから。だからそれまでは私に時間を頂戴。ちょっとね、女同士大事な話があんのよ。あ、別にやらしい話じゃないから大丈夫。わかったらとっととその手を離しなさいすぐるくん」
「……。」
「さぁ」
「…………。」
「さぁ!」
スッと、フワリくんの手が私の手首から離れた。
掴まれていた手首は、離れた今もジンジンと熱を持つ……
心臓が……痛い……


