「なに、もしかしてこれって雑用係でもなんでもなくてただのデート?サボり?抜け駆け?え、私邪魔者?でもねすぐるくん、申し訳ないけど高橋は私のなの。欲しけりゃ私から奪いなさいよまじで」
「……あ、ずさっ」
「私の可愛い後輩ちゃんをね、私は世界一幸せにしてあげたいの。だからなまっちょろい男になんてやるわけにはいかないのよ。それでも欲しいならどうぞ私から奪っ、」
「…、!」
グイッと手を引っ張られて、あずりん先輩の腕から離された。
私の手を引っ張ったのは、フワリくん。
手首が……フワリくんに掴まれて……熱い。
「も、行くよななちゃん」
重い本を片手で上手く持つフワリくんは、私を引っ張り歩きだす。
けど……
逆の腕を、今度はあずりん先輩に掴まれて……足は、止まらざるを得ない。
なんか……端から見たら、私の取り合いをしている2人なんですけど……。


