ふんわり王子と甘い恋♡




2階の踊り場で、あずりん先輩の声が響いた。


手を広げ駆けて来た先輩は、私をぎゅっと抱きしめた。



「なにー?すぐるにこき使われてるのー?かわいそうにぃ」

「ぃ、ぇ、……雑用、を……」

「雑用?こんなとこで?」



ぎゅっと抱きしめられていて、苦しい……。



「……本、図書室に、返し行くんだよ。」



そう、だったのか。

それで図書室のある、2階に来てたんだ。


あずりん先輩は私を少しだけ解放したあと、フワリくんを見て眉を寄せた。


そしていつものように、お得意の饒舌でまくしたてる……



「ふーん?でもあれだねぇ、すぐるは可愛い子にはちゃーんとそういう行動ができるのねぇ?私の時は私が相当言わないと荷物の1つも持ってくれないのに、高橋みたいに可愛い子だとそんな重そうな本ぜーんぶ持ってあげちゃうのねー?え、なに、すぐるくんいつからそんな紳士になったの?私全然知らなかったー」