「しまいにゃ、雨降ってんだからパーカーよこせって。しつけーの、あいつ」
どう受け止めればいいのか、分からない。
パーカーは、あずりん先輩がしつこく言ったから渡しただけなのか……
でもそれを楽しそうに話すフワリくんの真意は、読めない……。
階段を下りる途中で気がついた。
教室は4階なのに、今、私たちは階段を下りている。
どこ、行くの……?
どこへ向かっているのか分からなくて、本当に着いて行っていいのか不安になってくる。
もしかして先に教室に帰ってたほうがいいのかなって、歩くスピードを少しだけ緩めた。
「おう、すぐるー!きゃー、高橋もいるー!」


