私がちゃんと着いて来ているか、時々後ろをチラッと見てくれる。
なんでだろう、フワリくんの後ろ姿を見ていると、急に涙が出そうになった。
一緒に歩けることが、
名前を呼ばれたことが、
本を持ってくれる優しさが、
後ろを気にしてくれる優しさが、
泣けてくる。泣かないけど……
「……優しいね。」
今まさに私が考えていたことを、フワリくんが口にした。
フワリくんは優しいって、心を読まれたのかと思った……
「え、と……」
「……あずさなら、ぜってぇ本、全部俺に持たすもん」
「そう、なんですか?」
「この前も、裏庭に棒取りに行ったとき、持たされた。」
「え……」
それは私が目撃した、あずりん先輩を女の子扱いしてた時……?


