「……うし。終了。……はい、これ。」
コピー機から最後の用紙を取ったフワリくんが、コピーした10数枚の紙を私に渡した。
それを受け取ったあと、フワリくんは持ってきていた本を全部持ち上げる。
「行こ。」
「あ、え、……本、私少し持ちます、」
「いーよ。重てぇし。」
私が言ったのは、重たいから少し持ちますって意味、だったんだけど……
フワリくんは、重たいからって私には持たせてくれない。
女の子扱い……して、くれてる。
フワリくんにとって、……私はちゃんと、女の子?
2人で出た廊下は、思いのほか騒がしかった。
さっきまでは静かだったのに、職員室の階にある2年生の男子集団が、ゾロゾロと廊下で騒いでいる。
その集団を避けるように、フワリくんが歩き出す。


