心の中で聞いたって、答えが返ってくるわけもない。
だったらちゃんと声に出して聞けばいいのに、それが出来ないから私はダメなんだ……
「……さっき、ごめん、ね。」
「え?」
「……瞬くん、の……」
「……あ、……いえ…」
「……」
「……」
春田先輩の言っていたことに謝っているんだって、すぐにわかった。
だけどフワリくんまで気まずそうに黙りこむから、私もなにも言えなくなる。
そんな空気の中でも、コピーは順調に進んでいく。
最後の1冊は、どこかの国のお城の写真。
え、こんなリアルなお城、旗に描くの……?
それにさっきコピーしたのは、キノコ図鑑だった。
一体どんな旗になるのか……謎すぎる。


