コピー機に本を乗せ、フワリくんがスタートボタンを押した。
ウィーーンと鳴って出てきた用紙を手に取り、無言で固まるフワリくん。
「……逆、…」
出て来た用紙は縦と横が逆で、大事な部分がコピーされていない。
思わず笑った私を見て、フワリくんの眉毛も静かに下がって照れたように笑ってる。
「……やべ。……もりりんに、怒られる。」
「…、」
ぎこちなく笑うその間も、ドクドクと鳴る心臓は一向に止まらない。
大人たちが行き交う職員室の中で、私の幼い恋心はきっと浮きまくっているけど……
でも全然、止まらない。
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