「あ、れ?」
春田先輩の視線が、やっと私に気づいた。
「あ、……おっ。え、なに、大ちゃんの彼女?できたの?いつ?」
「……!」
「ち、が、!」
真ん丸の目が、不思議そうに私たちを見ている。
「そんな照れなくてもいいじゃん。ごめんごめん、放課後デート邪魔しちゃって」
「ちょ、……しゅんく、!」
「いいじゃんいいじゃん、お揃いのミサンガも似合ってるよ?」
「、…!」
も……顔あげれない。
でも、……でも!
ちょっと、ううん、かなり嬉しい……
「、……も、行くよ、ななちゃんっ」
「、は、はいっ」
フワリくんが春田先輩の横を抜けて階段を下り始めた。
私も春田先輩に会釈をして、フワリくんのあとに続く。


