「……会った?……最、近。」
「ん?」
「……あずさ、に。」
「……」
フワリくんから出る『あずさ』は、やっぱり私の胸を痛める。
だってフワリくんの『あずさ』は、特別な呼び捨てに聞こえてしまうから。
「……この間、CD返してもらったから、そんとき、ちょっと会った」
「……」
フワリくんが黙りこむから、ますます疑惑は膨らんでいく。
やっぱりフワリくん……あずりん先輩のこと、
「でもなんか、あず、無理して笑ってて……いや、当たり前っつーか……俺に心配する資格はないっつーか…」
「……」
春田先輩の呼び方は、『あず』。
これもなんだか、特別感がある。
「……ごめん、俺、すげー自分勝手で……あず傷つけて…」
「……なんで俺に謝んだよ」
この会話を、私にどんな顔で聞いてろって言うんだろう。
だってどうしたって深読みしちゃう。
フワリくんの友達なのに、こんなことになってごめんじゃなくて……
フワリくんも好きだったのに、ごめんって。
そんな風に聞こえちゃう……


