「……ごめん、ね。雑用、させ、て。」
「あ、いえ……雑用係、……なんで……」
「……」
「……」
なんでだろう、名前を呼ばれただけで、なんかもう、ほんと泣きそう。
だってフワリくんが、私の名前を呼んだ。
高橋、じゃなくて、ななちゃんって……
空耳じゃ、ないよね……?
「……ミサンガ」
「……?」
「……順、調……?」
「あ……えと………あんま、り」
「、……そっか」
「……、ハイ」
また校内を並んで歩けるなんて、夢にも思っていなかった。
こんな本、1人で持って歩けるのに。
そんなにか弱い女の子じゃないのに……
でもフワリくんが率先して持ってくれるから。
大丈夫ですって言う勇気がなかった私は、勇気がない自分に、少しだけ得した気分……


