今のは私を呼んだ?
教室の中に、女子は私だけ……
てことは、絶対に私を呼んだ。
なんで、私の名前、知って……
「……俺、も……一緒行くよ。」
「、…」
「……重い、でしょ」
どこかで聞いたことのあるセリフ。
だけどそんなことより、なんで、名前……
「桑野、俺、ちょい抜ける。」
「う、え!?大ちゃんさん、裏切るんですか!?」
「……すぐ戻るって、」
1人だけ残される、1年男子、桑野アキラ。
3年生の教室に1人だけって……なんかちょっと可哀想だけど……。
「……貸して。」
本は、また半分以上取られていく。
あの時と同じように……
チラチラと、フワリくんの手首から見え隠れする青いミサンガ。
「、…」
青いミサンガと……呼ばれた名前。
なんか……もう………目頭が熱い。


